2020年2月16日 23:47
佐藤社長の特定整備
AUTEL ADAS キャリブレーションツール セミナー②(ANZEN)
昨日の続きで、ZVW52プリウスPHVを使用して、カメラの調整(エーミング)を行いました。
Androidが搭載されたWi-Fi内蔵のタブレット型、スキャンツール。OBDコネクタへVCIを通じて接続、本体とはBluetooth通信。
メーカーの手順書を用意するほか、このAUTEL社製MaxiSys MS906BTでは、ADAS専用ソフトが組み込まれており、ターゲットをどこに設置するかなどの手順書も、内蔵されている車種が、日々アップデートされています。
付属されているグリーンレーザー墨出し器を使用して、決められた位置へターゲットをセットします。これが車種毎バラバラ、ターゲットも何種類かあるので、そもそもエーミングのネックは、ターゲット用意と位置のセッテイングになります。
スキャンツールによっては、このエーミングを行うための項目が、わかりにくく、モードに入るまで時間がかかるのですが、ADAS専用ソフトというだけあって、すぐに必要な項目へアクセスできました。
ターゲットの位置が決まり、調整へ入ります。順次調整を選択し、指示通りにターゲットの位置を付け替えて、機能を確認します。
このときの環境によって、光が入ってしまいエラーが出やすいのですが、今回は、無事に調整を完了させることができました。
令和2年4月1日より施行される特定整備制度によって、電子制御装置整備に該当し、運行補助装置として、センサーやECUの機能の調整(スキャンツールを用いて電子的な調整又はECUの学習を行うもの。ECUの作動に影響を及ぼすことのない故障コードの読取及び消去を除く。)作業となります。
今回の車両は、まさにいわゆる自動ブレーキには、ミリ波レーダ+単眼カメラ方式、車線逸脱警報には単眼カメラが使用されています。
今回のエーミング作業は、電子制御装置点検整備作業場として申請する予定のピット(スパン)で行いましたが、いわゆる2柱リフト、ピット等が設置されている場合であっても、エーミング作業に支障がなく、適切にエーミング作業を実施することができる作業場の規模を有している場合には、平滑に舗装されていると扱ってよいと、取扱い方針が出されています。
今回の、「エーミングツール フロントADASセット」、手間なくエーミングを行うにはオススメです。タブレット型スキャンツール、ターゲットスタンド、ターゲット(トヨタ、ニッサン、ホンダが標準付属、マツダ・スズキ・ミツビシ・スバル・ダイハツがオプション)、リフレクタースタンド、レーザー、レーザー受光器、ミラー、センターポインターがセットになっています。詳細は、安全自動車株式会社様へお問い合わせ下さい。