佐藤社長のOBD検査
OBD検査プレテスト参加
公開日: 2021年12月2日 / 更新日: 2023年10月27日
昨日、独立行政法人自動車技術総合機構主催の「OBD検査業務の開始に向けた取り組み」、通称OBD検査のプレテストに参加をしてきました。
座学
会場は、一般社団法人長野県自動車整備振興会長野教育センター。
システム開発を担当されているNEC様より、OBD検査の概要、プレテストの内容・目的、プレテストで体験できる業務範囲、プレテストのシステム構成など座学としてお話しを伺いました。
事前の準備として、事業場ID申請、利用者(工員・検査員等)登録・管理、特定DTC照会アプリインストールなどが必要になるとのこと。
プレテスト体験では、このID申請と利用者登録・管理をPCを操作して体験することができました。保適証サービスの登録等に似ていますが、中身は特段必要な事業場の内容を登録していくだけなので、難しい事はありませんでした。認証や指定書のアップロードは業者の判定をするため必要になっていました。利用区分が、操作員か検査員か登録時に分かれて(区分によって行える作業が変わる?)いましたが、保適証サービスの時のように、自動車検査員コードが必要となる感じではありませんでした。
実技
次にデモ車両に読み取り用VCI(自動車診断用インターフェース)とPCを接続して、特定DTC照会アプリにログイン後、①「車検証二次元コード読み取り」ボタンクリックで車検証のQRコードより検査車両情報を読み取り、②「検査要否確認」ボタンクリックで、OBD検査対象車両か判定し、③「OBD検査開始」ボタンクリックで車両診断開始、オールダイアグにて、④「検査結果」が表示され、⑤特定DTCが入っている場合は、「結果詳細表示」ボタンクリックより、詳細が表示される作りでした。
勘所はVCIと特定DTC照会アプリ
手順通りに淡々と進めて行く感じで、VCIとPCと特定DTC照会アプリがあれば簡単に行える印象です。最後のアンケートには、検査ラインで検査を行う事が想定されるため、検査ラインシステムや整備業ソフトと連動し、検査車両の読み取りや入力が省けたら良いなど記入しました。
先々月の10月より、特定DTC情報管理業務が開始され、運用管理センターの稼働や手数料の徴収が車検時に始まっていますね。
今後の動向
今後、全国のプレテストの結果や要望をとりまとめ、最終開発段階へ入り、2023年4月にはシステムのリリースと、コールセンター運用開始、2023年10月には制度開始1年前となり、習熟度を高める意味でOBD検査のプレ運用が開始、2024年10月より国産車の対象車種より合否判定開始のスケジュールが想定されています。
国土交通省や業界団体からの情報を的確に読み解き、対応を進めてまいります。