佐藤社長ブログ
IAAE2021 ONLINEでブロードリーフ様、ハイブリッド商談!?
公開日: 2021年03月20日 / 更新日: 2021年03月23日
自動車オートアフターマーケットに関する最新情報、業界動向などが集まる国際オートアフターマーケットEXPO2021、通称IAAE。毎回、参加をしている佐藤(@tsukasa5515)です。
目次
オンラインで開催(特設WEBサイト)
本年は初の、オンライン(特設WEBサイト)とのことで事前登録し、楽しみにしていました。オンラインセミナーがあったり、各社のブースでは、動画が見られたり、WEBサイトへリンクしたり。
新しい、展示会の在り方に触れることができ、且つオンラインなので、隙間時間に何回も訪問し、閲覧することができました。
行政のセミナーでは、車検証の電子化からOBD検査まで、具体的な資料をもとに話を聞くことができて、指定工場としての具体的な対応を構築するためのイメージがさらに定着しました。
注目したのは、ブロードリーフ社の次世代システム「.cシリーズ」
中でも最大規模のブースを構える自動車整備業務アプリケーションや、クラウドでのネットワークシステムを開発しているブロードリーフ様。事前の情報で、各種セミナーの他、DXブースとMaaSを始めとするトレーサビリティブース、そして新しい次世代システムの「.cシリーズ」(※参考出品含む)を説明する.cブースがあるということで、詳細を確認するべく個別の商談予約をしてみました。
Google Meetでハイブリット商談
なんとマニアックな事を聞きたいと投げかけたためか、3密対策をしっかり行った弊社へ短時間、本部営業部ディレクター様や首都圏支店甲信担当所長様にお越し頂きつつ、Google Meetの向こう側でも、本部営業部企画課課長様よりスムーズにオンラインデモをして頂けることに。
弊社ICT事業部スタッフが各所から参加して、zoomミーティングをしながら、商談の時間になったら一旦退室してのGoogle Meetで再度集まって、その様子をMAXHUBの大画面で見ながらと、スムーズに話が聞けました。
.cシリーズは完全クラウド型、ブラウザ接続
結果、Google Cloudを開発基盤とした「Broadleaf Cloud Platform」の提供が始まっていて、このプラットフォーム上で開発が進められている「maintenance.c」は完全クラウド型、ブラウザ接続で使用可能、という圧倒的なものでした。API連携や今後の開発など、様々な可能性がありそうです。
既存の製品をmaintenance.c用に作り変えているイメージでしたが、ブラウザ特有の傾向である、マウスでの操作ではなく、キーボードで操作できるように考えるなど、配慮されていました。
2つのDXを推進
そして2つのDX(デジタルトランスフォーメーションとデータエクスチェンジ)を推進するため前者では部品商との電子受発注等や、Google Workspaceの導入支援など、後者ではBroadleaf Cloud Platformを基幹として、BroadLeafのアプリはもちろん、サードパーティ・アプリケーションとも連携し、蓄積されたビッグデータを分析、予想、統合し情報の付加価値を高めて提供、将来は別チャンネルで稼働しているMaaS事業の領域へも拡張して、あらたなビジネスへ進化(深化)させることを見据えていました。
BCP対策はBCPへ!?
いわゆるBCP(事業継続計画)に、完全クラウドのBCP(Broadleaf Cloud Platform)に基幹情報を預けておくのは、有効なDR(Disaster Recovery)対策だと感じました。。
いまや会計ソフトもクラウド化、オープンAPIを活用した銀行やクレジットカードも連携し、いわゆるフィンテックとして進化していますが、自動車整備業としての基幹プラットフォームである整備業務システムが、完全クラウド化して、会計ソフトともシームレスになってくると、本当にネット環境があれば、どこでも状況を把握できます。
増え続けるXaaS、プラットフォーム戦略で何を選択していくかが問われる時代
XaaSと言われるインターネットを通じたサービスとして提供される様々なコンピューティング資源、我々の業界でもMaaSは無視できない話題です。すでにICT化に積極的な同業者では、「無いものは自ら作る」の精神で、海外でアプリ開発を始めたり、開発したアプリを合従連衡で活用を開始したり、これから編み出すための情報収集を始めたりと、自動車アフターマーケット事業者自らがテック企業へ進化するべく、立ち上がり始めています。
情報で整備する為に必要な物は、プラットフォーム!?
溢れかえる情報、深化がはじまった自動車業界。100年に1度の変革期はスタートしました。すでに下記のことが決まっています。
■令和3年10月1日 新点検基準施行(いわゆるOBD診断の状態を12ヶ月毎点検)
■令和5年1月想定 A6厚紙ICタグ付きの車検証交付開始(車検証の電子化)
■令和6年3月31日 改正道路運送車両法経過措置期間終了(特定整備取得経過措置終了)
■令和6年10月1日 車載式故障診断装置を活用した自動車検査手法の導入(いわゆるOBD検査)
整備は現在、人の手無くしては難しい部分があります。業務の情報(帳票類、データ、写真など)を、全てプラットフォームで整理集約し、簡単に出せる(PC、タブレット、スマホで最適化)と、ストレスなく現場作業に集中できます。そこへ社内情報(チャット、掲示版、ポータルサイト、, etc.)ともシームレスな連携で、工具とスマホを握りしめて、仕事したい。。
たとえば、
・電子制御装置整備の対象車種は、フラグが立ち特定整備記録簿の確実な記載が行える。
・必要な帳票類のみ出力し、基本はペーパーレス対応を行える。(指定整備記録簿の電磁的記録の保存などは既に法的にもOK)
・電子車検証からの情報を素早く取り込むことができる。
・記録等事務代行者としての電子車検証変更記録作業をサポートできる。
・外部故障診断機(スキャンツール)の読み取りデータを車両毎保存できる。
・「特定DTC照会アプリ」と連携して、シームレスなOBD検査への対応が行える。
今後も増え続ける事や物、政策に対応するために、XaaSを巻き込んで柔軟にアップデート、拡充でき、さまざまなものが連携(API連携)して業務をサポートできるプラットフォームが欲しいと考えています。