そして先日、閣議決定された道路運送車両法の一部を改正する法律ですが、５月１０日に衆議院、５月１７日に参議院で全会一致で可決され、成立されました。

公布年月日は５月２４日、官報に掲載されています。

大きな概要は６つ、保安基準対象装置へ自動運行装置の追加、自動車の電子的な検査に必要な技術情報の管理に関する事務を行わせる法人の整理、分解整備の範囲の拡大及び点検整備に必要な技術情報の提供の義務付け、自動運行装置等に組み込まれたプログラムの改変による改造等に係る許可制度の創設、完成検査の瑕疵等に対する是正措置命令等の創設、自動車検査証の電子化（ICカード化）。

自動運行装置が保安基準に加わり、OBD検査導入にむけて独立行政法人自動車技術総合機構が管理法人となり、従来の分解整備が特定整備に変わり、自動運行装置のプログラム改変は許可制になり、検査証がICカードになります。

施行期日は公布の日から一年を超えない範囲内にて政令で定める日または、規定ごと定める日から施行となっています。

大きな方向が決まり、いよいよ国土交通省にて具体的な内容を検討していく段階となりました。国土交通省の指定整備工場として、対応できる準備を整えるとともに、現場の声も大きく届けながら、充実した制度となることを願っています。