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ツカサ工業株式会社

お車のこと

カーエアコンの豆知識

公開日: 2017年08月5日  / 更新日: 2017年08月05日

毎日暑い日が続いています。この時期活躍するのがカーエアコン!今やエアコン無しで車を走らせるのは考えられないですね(・・;)

カーエアコン.jpgカーエアコンと言ってもその仕組みまで知る方はそう多くないと思います。夏にエアコンを使って走行していると車の下に水が垂れてきているのを見たことがありますか?
水漏れ!?(・_・;) 慌てて駆け込んでくるお客様もたまにいらっしゃいますが、エアコンを使用していると水が垂れてくるのは普通のことなのです。
家庭用エアコンでも外にドレンホースと言うものが外に出ていてエアコンを使っていると水が垂れてきているはずです。
この水はエアコンが空気を冷却する時に空気中に含まれる水分が結露し下に伝って垂れてくるものです。
冷たい飲み物の入ったコップの周りに水滴がつく、あんな感じです。
なので湿度の高い様な日に「外気導入」の状態でエアコンを使っていると水がどんどん出てきますが、空気が乾燥したような日にはあまり水は出てきません。
また「内気循環」でエアコンを使っていると空気中の水分がどんどん少なくなり、ドライな状態になっていきます。
そうなっていくとだんだん水も垂れなくなっていきます。
エアコンが喉に悪いと言うのは、つけっぱなしでいると乾燥状態になるということなんですね。
ここで「外気導入」という言葉が出てきましたが、車のエアコンスイッチの付近に、外の空気を取り入れる「外気導入」⇔中の空気を循環させる「内気循環」切り替えスイッチがあると思います。この切り替えスイッチの使い方が結構重要で意外と知らないことがあるのではないかと思います。
例えば気温が低く湿った雪の降っている日にフロントウインドウが曇ってしまい窓の曇りを取るために除湿でエアコンを使う。
こんな場面ではどう使うのが良いでしょう。
こんな日にはエアコンを「外気導入」で使おうとするとエアコンが全く作動しないことがあり結果除湿が出来ないということが起きる場合があります。気温が極端に低いとサーモスイッチという温度センサーが働いてエアコンを切ってしまうからです。
このサーモスイッチというのはエアコンが冷えすぎて結露した水滴が凍結してしまわないように一定の温度まで冷えた時に一時的にエアコンの作動を止め、一定程度温度が上昇すると再びエアコンを作動させるといった働きで温度を一定に保つ働きをしています。気温が低すぎるとこのセンサーが冷えすぎと判断してしまうためエアコンが作動しません。
エアコンを作動させ除湿したいときは暖かい風が出るほど十分ヒーターの温度を上げて、「内気循環」でこの温かい空気を循環させながらエアコンを作動させる必要があります。温かい空気に触れることでサーモスイッチはエアコンを作動させ暖かい空気との温度差で結露が起き、除湿効果が出てきます。このような状態になるまでには結構な時間がかかるためすぐに窓の曇りが取れるという訳には行きません。
冬の場合晴れた日などは空気が乾燥しているため、場合によっては乾燥した空気を外から取り入れたほうが良い場合もあります。
夏などはまた冬とは異なり気温も湿度も高い事が多いので「外気導入」にしていると常に温かい空気を取り入れ続けているためエアコンはなかなか冷えてきません、こうした日には「内気循環」で冷やした空気を取り込んでまた冷やすを繰り返したほうが冷却効果が高まります。また炎天下駐車の場合は室内温度が外気より大分高くなっているので一旦窓を開け外気と同じくらいになるまで換気をしてからエアコンを「内気循環」にしたほうが良いでしょう。炎天下駐車の場合は室内のダッシュボードなどが熱を帯びて蓄熱状態になってしまうのでサンシェードなどの使用も効果的です。
「外気導入」でエアコンを使用する場合もう一つ注意する点があります。特に少し前のエアフィルターを搭載していないような車輌で土煙の上がるような現場を走行する場合、その土煙を一緒に吸い込んでしまうとエアコンのユニットに付着して泥状に目詰まりをおこしてしまうので気をつけましょう。特に多いのはダンプカー等で現場に入る車輌などです、こうした場合は「内気循環」で使用することをおすすめします。
いかがでしょうか?知らないこともありましたか?「えっ?そんなことみんな知ってるし。」
という方 「エアコンの達人」の称号を授与致します(^o^)
いずれにしても「そば打ち職人」の様に感性を研ぎ澄ませ、空気中の水分量を肌で感じながら、気温と湿度を見極めて「外気導入」 「内気循環」 を賢く使い分けてください。