2015年10月15日 08:00
工場見学
電子制御コンピュータシステム診断機(G-scan2)
こんにちは。最近、警告灯が点灯した車両の入庫が多くなってきました。
以前、コンピュータ・システム診断 認定店に認定された記事を書きましたが、今回はその診断に必要な「診断機」についてご紹介します!
警告灯と言っても種類がたくさん有り、「エンジン関係」、「足回り関係」、「その他」と大まかに分類されるかと思います。また、点滅なのか点灯しているのかによっても状況がまったく異なってきます。
自動車の主要部品はコンピュータで電子制御されており、今までの機械的に動いているものと違い、その制御を目で見ることができません。今までの知識と経験だけで、原因を特定することは非常に困難になっています。
そこで、スキャンツールと呼ばれる「外部故障診断機」を自動車に接続して正常に作動しているかどうかを診断します。
ツカサ工業では、(株)インターサポートのG-scan2を導入しています。
自己診断機能→警告灯点灯時の故障コードの読み取り、修理完了後には正常復帰の確認や警告灯消灯に必要な故障コードの消去を行うことができます。
フリーズフレームデータ→故障コード検出時にコンピュータが記憶したデータを表示することができます。このデータを基に異常な数値が無いか不具合箇所の特定に役立ちます。
データ表示→コンピュータの現在の制御状態、各センサーからの入力信号、アクチュエーターへの出力信号が確認できます。
作業サポート→電子制御スロットル交換や、インジェクター交換時などに設定の初期化、初期学習、登録を行うために必要な機能です。
アクティブテスト→各アクチュエーターの作動確認ができます。これにより不具合原因がセンサー等の制御系によるのかアクチュエーターよるものなのかを判断ができ、不具合箇所の絞り込みに役立ちます。
カスタマイズ機能→キーレス操作時などのハザード点滅回数変更など、車両の設定をお客様の好みにカスタマイズすることができます。
OBD-Ⅱ診断→メーカーや車種を問わず、OBD-Ⅱ規格でのパワートレイン関係の診断を行うことができます。
診断機に備わる様々な機能を駆使して、お客様の車両状態を判断し的確な対応をいたします。
今までは知識と経験、そして技術力で整備をおこなってきましたがこれからは「情報で整備する」時代になったのかも知れません。